Kai power
KP61スターレット 製作ストーリー

Vol.5 エンジンヘッド
TRD オーバーラップ110度ハイカム&バルタイ調整

ついに購入、TRDオーバーラップ110度ハイカム!!品番KE-005
オークションで激戦?の上落札。以前に購入したのですが、確か4万円近くしました。さすがに無い物は高い〜っ!!
以前オーバーラップ105度のカムを1450cc仕様に装着したことがあるのですが・・・。さすがに別物。
カム山は丸〜い。リフト量も10mmと強烈!!
ピストンとバルブが干渉しないか心配です。後、最大リフト時のバルブS/Pの線間密着も同じく心配。
とりあえず、組まなきゃ進まない・・・?

カムスプロケは7K純正を使用。もちろんシングルチェーン仕様です。
こいつにバルタイ調整しやすいように穴空け加工。7〜8穴有れば十分でしようか?
センターボルト挿入部に芯出しカラーを挿入。ボール盤でゆっくり丁寧に穴を開けます。
焦って開けると、センターずれが、発生しますので、後で「合わない〜っ」ってドツボにはまります。
この場合は細い丸ヤスリで修正して下さい。0.5mm〜1mmほどの誤差なら何とかなります。
削りやすい材質なので、削りすぎに注意して下さいね。

円心分度器をクランクセンターにSETします。
バルタイの測定方法まで説明したら、かなりの難解論文になりますので、省略。(専門解説書もしくは昔のCB見て下さい)
ちなみに私は、20才からCBほとんど毎月購入しています。もう十数年・・・?。自宅に貯まりまくって、「エグイッ」です。
押入の上の小さい収納スペースに保管しているのですが、先日見てみると底抜け寸前でした。扉も閉まりにくくなり、柱は反るし、最悪でした。
大昔のK型チューン各種、環状最速仕様、土屋圭市氏CB仕様KP61,この当時、CBパワーチェックも有ったのね。ストリートK型1450cc仕様135馬力って出てますね。渋い〜っ。
某有名ショツプなんかも、この時代はKPに、はまっていたのね〜って感じが、伝わってきます。「なっかすいっ〜ッ」

円心分度器にあらかじめIN,EXと書いておけば、調整時、???現象になりにくいですよ。
特にK型なんかは、位置を誤ると、バルブとピストンが「こんにちは。バルブさようなら〜」に成りかねないので、ご注意を。
後、0度位置を示す指摘ピンには絶対触れないように。
後は、バルブ最大リフト付近でダイヤルゲージをセットして目盛りを読みます。
クランクを廻していくと、ゲージの針がピタッと停まる瞬間が有ります。まず、この位置の度数-(A)を読みます。その後、さらにクランクを廻すと、ゲージが停まったまま、何度か、クランクが廻ります。すると再びゲージ針が、先ほどとは逆方向に動き出します。この瞬間の度数-(B)を読みます。
先ほど測定した値(A)+(B)÷2=現在のバルタイ値。(A)と(B)のセンター値度数って事です。
よく、ゲージ針の停まった位置でバルタイを読む方がいますが、この方法だと、カムにより異なりますが、5度から10度ほど、誤差が出ます。
上記のようにセンター値測定方法なら誤差±1度辺りでSET可能です。(最終的には測定者の職人的感覚で決まります)
ちなみにTRD110度カムの場合、A〜B値のゲージ針が動かない状態でクランクは約10度ほど、動いています。ハイカムになれば、なるほど、大きくなります。皆さん、参考にして下さい。
後、基本ですが、ゲージ針は、出来るだけ測定物に垂直に当てる。不安定な場所にはゲージをセットしない。調子に乗ってクランクをグルグル廻さない。
何かに当たった感じがすれば、ストップ!! これらは守って下さいね。
後、気持の落ち着かない日、精神状態不安定、発情状態の日、金欠の日、満月の日、などは、このような複雑な作業は、出来るだけ避けましょう!!

次からは少し難しい〜っ?お話???。7K-Eノーマルピストン、面研約3mm近く。ヘッドG/K 1.0mmにTRDオーバーラップ110度カムを使用してピストンとバルブが接触するまでの距離(ピストン圧縮上死点でバルブがピストンに当たるまでのリフト量)はIN側が6mm EX側は5mm。測定方法は簡単。ヘッドを仮付けして、ピストンを圧縮上死点にSET。カムスプロケからチェーンを外してカムをゆっくり回転方向に回します。おっと・・・、ダイヤルゲージをリテーナーにSETするのを忘れずに。するとバルブがリフトしてコッンとピストンに当たります。このときのゲージの針を読みます。すると何mmリフトで接触するまでの距離が確実に解りますよね。(勢い良く行きすぎるとバルブ破損につながりますので、本当に慎重に宜しくです。チョンかコッンで止めてね。グイッはやめてね。何のこっちゃ?)この距離をとりあえずは記憶しておきます。今回の仕様ではIN側が6mm。EX側は5mm。次に希望のバルタイにセット。今回の仕様はIN103度/EX103度にSET。この時のピストン上死点時のバルブのリフト量を読みます。IN側は4.5mm。EX側は3.5mm。IN側 6mm-4.5mm=1.5mm。EX側 5mm-3.5mm=1.5mm。共にオーバーラップ時、1.5mmピストンとバルブのクリアランスが有るよって事です。1.5mmクリアランスが有ればOKです。ちなみに下死点でも確認してね。この方法だと確実に1/100単位でクリアランス測定出来ますよね。粘土をSETして見るにも良いのですが、数mm単位の測定なので今一、信頼性に欠けるんですよね・・・。バルタイはTRD指定値は105度辺りらしいのですが、この値でSETするとEX側が102度ほどになるのと、オーバーラップ時のクリアランスも1.2mmほどになってしまうのが気に入らないので、103度なので〜す。細かいっ。

あ〜っ。長々と疲れた・・・。とりあえず、バルタイはお終いっ!!次回をお楽しみに〜。
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